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本日は、違反を繰り返してしまう人の特徴をご案内いたします。

①法令無知は違反を繰り返す原因に
運転免許証を取得する際に道路交通法を学んだと思います。
しかし、標識や標示などを正確に答えられる方は多くないのではないでしょうか。
例えば、「止まれ」の標識や標示は一時停止しなければならないことは理解していると思います。
一方で、片側1車線の中央線が黄色の実践の場合、「追越禁止」と理解している方が多いのでは?
この場合追越は禁止しておらず、追越のためのはみ出しを禁止しているのです。
このように法令を正確に理解していなければ規範意識が高かったとしても
違反を犯すことに繋がってしまうのです。

②性格が違反の繰返しに影響?
人の性格には様々なタイプがありますが、せっかち傾向、
攻撃的な傾向の方は交通事故を起こしやすい性格特性と言えます。
特にせっかち傾向の人は信号が青から黄色に変わるときに黄色信号に対して
停止することへの意識はかなり薄いもしくは全くない傾向にあります。
黄色信号の本来の法令上意味では停止位置を超えて進むことはできません。
せっかち傾向のタイプでは先急ぎ衝動が先行して、行動そのものが衝動性を持っているのです。
考えるよりも行動が先にたつタイプと言えます。
そのため、法令よりも自分の行動を優先するので、信号が黄色に変わったタイミングでも
交差点に進入してしまい信号無視で検挙されてしまうのです。
違反を繰り返すタイプには性格も原因の一つになっているのです。

③違反を繰り返す人には思考特性に課題あり
違反を繰り返してしまうタイプは、思考特性が影響していることも考えられます。
規範意識の欠如です。性格特性と同様に、衝動性の高い思考特性の人は
違反や事故を繰り返しても罪悪を感じる意識がとても低いと考えられます。
このようなタイプの人は、違反しないように指導しても改心しないことが多いのが特徴です。
また、誤った成功体験などが影響することもあります。
仮に外出先でお酒を飲んで運転した際、事故を起こさずに帰宅できたとしましょう。
そのこと自体が成功体験としてインプットされてしまいます。
そこで、誤った思考特性が構築され、「自分は飲酒運転をしても事故を起こさない」
と思い込んでしまうのです。
そこから飲酒運転を繰り返し、いつの日にか取り返しのつかない事態を招く結果となるのです。

④違反を繰り返す人へのアプローチ
このような違反を繰り返すという行動の特性については、認知不足や性格の特性、
思考の特性などが関係していると考えられます。
人の行動は脳が支配しているため、心理学的に認知行動療法と言われる行動変容を
促す指導を行う必要があります。
特に違反行動が問題行動であると自己認知してもらうことからはじめ、
それが自分自身にとって不利益をもたらす結果を招くため、
問題行動を辞めようと自発行動として行われるようになるように促すことが必要です。
この指導には長期的な計画をたてて行うことがポイントです。

池ヶ谷 美能留