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暦年贈与はちょっと税金を出して申告しておくと安全?

申告書を提出した、という行為は認められますが
だからと言って税務署が申告書の内容を保証してくれる訳ではありません。
ですので、申告をすること自体が贈与や贈与税の計算そのものを立証する証拠にはならないのです。
③毎年110万円を10年贈与したら1100万円に一括で税金がかかる?
これは一番といっていいほどよく頂く質問です。
論拠としては、「毎年110万円を10年間贈与することを約束したのだから
1100万円の贈与と同じだ」と指摘されないか、という点に集約されると思います。
この考え方も理論的にはあり得ない訳ではないのですが
そのことが明らかに書かれた契約書でもなければ税務署側も
「10年間の贈与契約に合意した」と断言はできないと思います。
ですので、明らかに毎年贈与することを約束していない限りは
このようにまとめて課税される心配はないと思って良いと思います。


保険料の贈与は安全?

補償額やリターン(返戻)の大きな保険契約を子が結び、親がその保険料を子に贈与する
という贈与手法が最近良く使われています。
この保険料を毎年110万円未満にしておけば贈与税がかからない、と言われている方法です。
この方法は確かに良いアイデアなのですが、ちょっと注意が必要です。
まだ収入の発生する見込みがない方がそんな保険契約を結んだら
少なくとも数年間は保険料の贈与を受けないといけないですよね。
とすると、③の懸念と同じで「数年間の贈与契約に合意した」と言えるかもしれないのです。
このような説明がなく、単に「贈与税はかかりませんよ」とだけ言うような保険担当さんには
頼まない方が良さそうです。


6.まとめ

以上、贈与について出来るだけ簡単にまとめてみました。
この贈与、他の制度や金融商品と組み合わせることで、とても効果的な相続税対策を組み立てることも可能です。ただ、程度の大小はありますがどの方法も注意点やリスクがあります。
また、ここには書けない、いわゆる「グレーゾーン(違法ではないが、状況や見方によっては納税者と税務署で見解が異なる状態)」と呼ばれる方法もたくさんあります。


大変使いでのある贈与ですが
検討される場合は必ず税理士などの専門家にきちんと相談されることをお勧めします。

おわり

池ヶ谷美能留